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2005年 03月 09日

La Festa di MANIA(2/11)
大変遅くなりました。
マンドリン関連サイト(?)であることを忘れていたかのように更新していませんでしたね。すみません。


まだあまり耳なじみがないかもしれません、ヴァロール・マンドリンクインテットさんです。関東のマンドリン愛好家の方なら「バロールマンドリン四重奏団」、といえば「あぁ」と思う方もいらっしゃいますでしょうか。

東京の社会人団体「アンサンブル・ビアンカフィオーリ」では例年II部ステージにソロや少人数のアンサンブルのステージを設けており、そこに何度か「バロール四重奏団」は登場しました。メンバーは都度変わっていたりしましたが。そこで、今回はその四重奏団にギターも加えて五重奏(クインテット)になったわけです。

では、「バロール」が「ヴァロール」になったわけですが、四重奏団のときから団長を務めていた某楽器店店主のお店があるマンションが「バロール代々木」というとこでして、それにちなんで「バロール」という名前をつけていたのですが、この度その正式なスペルと意味がわかったらしく。実は「バロール」は"Valore"というスペイン語の単語であり、英語で言うところの"Value"に当たるそうです。実は変な意味だった、とかならあれですがそうでもないのでそのまま採用になったようで。

あ、そういえば今のメンバーでは数年前のJMU主催「マンドリン室内楽 in TOKYO」で優勝?し、藤掛さんに曲を献呈されたんでしたっけ。じゃ四重奏の4人は組んでから結構長いですね。少なくとも4年にはなりますか。

そしてギターを加えてヴァロールクインテットとなってからは、昨年夏にレコーディングを行いCD「PELOTA」を作製、昨年末に発売開始されました。いろんなところでも評判がよいようですが、売り上げも好調なんですかね?
そして2/11、CD発売記念の演奏会となったわけです。なんか前振り長い?まぁいつものことです(開き直った)。




場所はルーテル市ヶ谷。チケットの売れ行きもよく、かなり満員になるので早めに行った方がいいらしいという情報も得ていたので早めに行ったつもりだったんですが、市ヶ谷駅に着いたのが13:23分ぐらい。まだ昼飯を食べていなかったので、吉野家とはうってかわってガラ空きのなか卯で食事してたら30分になっていました。なか卯からルーテルまではほんの数10メートルなんですがいざルーテルにつくと既に受付に長い列が出来ています。うわー、すごっ。

パンフを受け取り中に入ると右手にはマンドリンやリュート、ギターなど「オールド」とよばれる年代モノ楽器が。今日は演奏のほかに「特別企画:マンドリンの銘器をロビーにて展示」というのがございまして、マニアの所有するマニア楽器を十数台並べていたのでした。

こんなかんじ↓
b0025182_1203530.jpg

結構な人だかりが出来ていましたね。楽器を提供していた「マニア大王」さんや「ビアンカパパ」さんも「今日は学芸員だから」となんだか嬉しそうでした。
(そうそう、内内では今日の演奏会を「マニアの祭典」と呼んでいたのです)


そしてホール内に入りましたがこれまた大入りです。元々ある椅子に加えて、両サイドと真ん中の通路脇にパイプ椅子を並べて。開演前にはほぼ満席状態になっていました。なんか本番1~2週間前になっていきなり注文が舞い込み、「ひょっとしたら当日券の人は席がないかも!?」という状態になっていたようです。すごいですね。


そして開演。緊張の面持ちでメンバー登場。衣装はバロール四重奏団のときからの黒尽くめで登場です。あいかわらずI社長は「その筋」の人っぽく見えますが。

そして一曲目。マンドリン室内楽曲としては定番でしょうか、ファルボの「プレクトラム四重奏曲」です。
僕個人としては1楽章が好き、というか1楽章しかあまりよく覚えていなかったりするのですが一発目ということでちょっと緊張されていたのか硬い部分がありましたね。テンポとか、受け渡しとか、フレージングとか。個人的には一曲目じゃなくてもうちょっとエンジンが回ってから演奏して欲しかったかな、という気もしました。もちろん、楽章が進むごとによくなってきたと思いましたが。1楽章がもっとパキーン!といけばよかったかなと。ちなみにドラは通常「ドラ」として使われている「マンドラ・テノール」ではなく、オリジナル譜での指定通り「マンドラ・コントラルト」での演奏だったようです。コントラルトとはテノールより調弦が4度高く、ビオラと同じ調弦になっています。最近ではほとんど見かけない楽器になっています。しかもヴィナッチャのコントラルトです。マニアックです。

曲間にバンマス・セロのI社長の挨拶と曲紹介が入ります。どうやら出演者が交代で曲紹介などの挨拶をするみたいです。なんかこういうのもいいですね。二重奏なんかでもステージごとに曲紹介は交互にやったりしてますが。そういや最初の社長の挨拶がなんか妙にかしこまっているというかいつもの口調とまるで違ってて(失礼)、面白かったです(^^;

二曲目、これも好きな曲ですね。「カナル・グランデへのセレナータ」。確かフィロマンのCD(スプレーンかな?)にはいっていたかと思うんですが、なんか情景が浮かぶようでいいですよね。小さい曲ですけど。
で、この曲は譜面見たことないんですが、実際弾いているところを見ると(聴くと)結構めんどくさそうな曲ですね。聴くとかわいらしいけど弾くとややこしい、みたいな感じがしましたがどうなんでしょう。色んなパートで下降の動きが交互に出てきたり、ちょっと転がりかけ?なところもありましたがその都度修正をして弾ききった、という感じですかね。やや危なげ。
んで曲の終わり、曲も知ってて終わったというのもわかっていたのですがなんか会場中がその瞬間 ぐっ と止まっていて、こちらもなんだか拍手が出来ず、メンバーの皆さんもなんだか立ち上がれず、数秒奇妙な間が開いていました。なんだったんでしょうあれは。というか拍手できなくてすみませんでした。

三曲目、コレで一部のトリとなりますが現在はほとんどがオーケストラ編成で演奏される「海の組曲」。A.アマデイの代表作でもありますね。演奏したことのある人も多いんじゃないでしょうか。ちなみに僕は4楽章しか演奏したことないです。しかもアンコールで。
この曲、最初はオケ編じゃなくてマンドリン(1st/2nd)、マンドラ、ギターという4部編成の曲だったんですね。そこにあとから手を加えて6パートになったと。だからセロやベースはほぼギターの基音と一緒だったりしますよね。
あまり社会人団体では取り上げられることも多くない曲のような気がするのですが、曲を聴いての感想は以前、フィロマンで「パストラルファンタジー」をやっているときとよく似た感じで「あーこの曲ってこういう曲だったんだな」とか「あーなんかなんとなくの曲想はあったけどこういうのもいいなー」とか、要は「なんだかメジャーすぎて今までしっかり見てない曲だったのかな」という感じでした。ちゃんとやればこんないい曲だったのか、みたいな。
ちなみにいうとリハでの演奏はもっとすばらしかったらしいです。あれを録音していないのが惜しい…とリハ聴いた方もおっしゃってました。


休憩時間。
開演前は人が多くてあまり見れなかったのでロビーの展示楽器を見たりソロコンのCDを買ったり久しぶりに会ったA君をからかったり。メンバーがメンバーなので客層にも知った人は結構たくさんいてまた挨拶して終わったような感じでした。


そして二部開演、メンバーの衣装は一部とガラリと変わって白シャツにノーネクタイ、そしてチェックのベストで揃えてきました。
…あとからギターSさんの挨拶の中にあったのですが、コレは今回のためにみんなで買い揃えたわけではなく、1stのMさんの私物だということです。まじっすか。なぜそんなにベストばっかり持っているのかについてはシルベスさんのHPのBBSにてご本人が解説(?)されているので、過去ログを探してみてください。

さらに、マニアな方にとってはその衣装以上に驚く光景が。

1stから2nd、ドラ、セロ、そしてなんとギターまでもがなんかへっこんだ変な楽器になっています。そう、5本ともルシアン・ジェラの作品なのです。ジェラといえば独特の二重表面版構造を持った楽器ということで有名ですが、ここまで揃っているのは珍しいでしょうね。今日集めるのも大変苦労なさったそうです。すべての楽器が揃ったのも数日前だとか!
そういえばコレまで書いていませんでしたが、I部から曲ごとに奏者退場~再入場を繰り返していて、そのわけは今回5人の奏者が14本の楽器をステージで使うことになっており、展示されているマニア楽器にも負けないほどマニアな楽器を使っているのです。その楽器の交換および調弦で出入りするのはやむなしだったようですね。(最後に今回の使用楽器一覧を載せます)

そしてそのジェラ5本で奏でるのは「マリオネット」の代表曲とも言える「南蛮渡来」。マリオネットの吉田剛士さんがジェラのマンドリュートを使用していることにちなんで楽器を揃えたそうです。
この曲、たまーに学生団体でも取り上げていますが、演奏しているのを聴くのは初めてです。
ジェラを使用してるからか音質をそうしているからかはよくわかりませんが、曲のイメージにあった演奏だったと思います。1stの旋律の歌い回しが好きでしたね。この曲もなんか、やってみたいな。

スペイン風の情熱的な曲のあとはメンバーによる紹介でも「今回一番の癒し系の曲」といわれた「桂樹の下に」。こちらは「海の組曲」のA.アマデイとも並ぶ作曲家・G.マネンテの作品です。マネンテというと「メリアの平原にて」や「華燭の祭典」、「マンドリン芸術」など、重厚で迫力のある曲が有名ですがこういう小さな曲もいいですね。
そういやfestissimoやるときに、「いい曲ないですか~」ってI社長に聞いたときにこの曲薦められたんだっけな。一緒に薦められたのは忘れもしない「水彩画 鶴が飛び立つ」。いや、どんな曲だったかはもう忘れましたが(^^;もう一度聴いてみたいなぁ…。

そして最後のメイン曲、「スペイン組曲」です。
C.マンドニコの作曲ですが、「ミュージック・フォー・プレイ」や「チェチリアーナ」などに比べると演奏機会は少ないでしょうか。学生さんで何度か取り上げているのを見たことがありますが。昨年12月に出したヴァロールQのCD、「PELOTA」もこの曲の第3楽章のタイトルからきています。僕も1月に川口MEで演奏しましたが、CDを聴く限りではより雰囲気の出た演奏になっているようで、楽しみにしていました。
CDと生演奏比べてもしょうがないですが、生のほうがミスなどもありましたがなんというか勢いやら呼吸やらわかってよかったですね。I部ではいくらか硬さとか緊張感も感じられましたが、II部に入ってからは調子も上がり、雰囲気もよくなってきたところにこの曲が来たという感じで、奏者も結構のりのりでした。(打ち上げでも出演者自らのっていた、といってました)
とくに3楽章は冒頭のリズム部分からしてテンポも速く、クライマックスって感じでした。よかった。


そしてアンコールは盛りだくさんの3曲。
1曲目はCDには収録されていましたが今回のプログラムには載っていなかったボッケリー二の「序奏とファンダンゴ」。実はこの曲、ビアンカの第7回定期演奏会の2部でも演奏されており、そもそも四重奏からクインテットにしたのはこの曲でリベンジを果たしたかった人がいたからだそうです。やらないのかぁ、と思っていたところをアンコールに持ってくるとはなんだかにくいですね。
アンコールでコレ弾けるというのもすごいですね。第7回のときも聴きにいっていましたが(当時大学3年)、そのときと違って曲も知っているだけにすごいなぁと思いました。かっこよかったです。特にセロとギター。渋い!

残りの二曲はマニアの祭典を爽やかに締めくくるようにポピュラーで。最後のは千と千尋の曲、だったんですか?映画見ていないからわかりませんでした。


終演後はロビーが大混雑でした。マニア楽器の展示コーナーでは写真に撮る人やちょっと弾く人もいたり、「学芸員」のおふたりも応対に忙しそうでしたね。


その後片付けもちょっと手伝ったんですが、あそこに展示されていた楽器すべてマニア大王様の車一台に詰め込まれました。ハードケースに入っているとはいえ、なかなかすごい所業です。後ろから追突されると金銭的な被害もすごいけど文化的な被害も相当なもんだ、とおっしゃっていました。世界中のマニアからクレームが来るんだとか…。どういう世界なんだ(^^;


その後打ち上げにもお邪魔。色々裏話も聞けて楽しかったです。


なんか今日の演奏を聴くとやはり室内楽への興味がわいてきます。今までも興味が沸いては立ち消え、沸いては消えの繰り返しなんですが…どこかでできればいいんですけどねぇ。



+-Concert Information---------------------------------------------+
ヴァロール・マンドリンクインテット
CD発売記念演奏会
2005/02/11(Fri)
於:ルーテル市ヶ谷センター ホール
一部:
・プレクトラム四重奏曲/S.Falbo.G
・カナルグランデへのセレナータ/F.P.Neglia
・海の組曲/A.Amadei
二部:
・南蛮渡来/湯浅隆
・桂樹の下に/G.Manente
・スペイン組曲/C.Mandonico
Encore:
・序奏とファンダンゴ/L.Boccherini
・星に願いを~It's a small world/L.Harline, R.M.Sherman And R.B.Sherman
・千と千尋の神隠し より
+---------------------------------------------Concert Information-+



+-Instrument Information------------------------------------------+
Mandolin
 Pasquale Pecoraro 1966
 Emanuele Egildo 1925
 Raffaele Calace 1970
 Lucien Gelas 1910
 Lucien Gelas 1923

Mandola Tenore
 Raffaele Calace 1906
 Giuseppe Calace 1950
 Lucien Gelas 1914

Mandola Contralto
 Fratelli Vinaccia 1931

Mandoloncello
 Raffaele Calace 1987
 Lucien Gelas 1931

Guitar
 Rene Francois Lacote 1825
 Lucien Gelas 1939
 Kuniyoshi Matsui 1995
+------------------------------------------Instrument Information-+

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Last: by hibi_k | 2005-03-09 01:26 | 演奏会報告
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