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2004年 10月 23日

Debut(10/3)
C-BBSでもお知らせを載せていましたが、小林薫さんのチェロリサイタルです。

彼女は高校のときからマンドリンクラブに在籍しており、そのときもチェロを弾いていました。その後某埼玉マニア大学に入学、大学でもマンドリンクラブに所属し、引退後は某B団に入団。2年目からチェロトップを努め、現在は代々木の某楽器屋さんに勤めています。
なんか改めて書いてみると結構すごい経歴ですね。

経歴を見ても某埼玉マニア大学→某B団と、僕と同じような筋道を通っていますが、大学では僕の2年後輩となり、B団にも僕が誘ったということもあったりして。



大学入学時から(当時)数少ない経験者ということで期待も大きく、彼女が4年になった年からは技術顧問に井上泰信氏を呼ぶことにもなったのですが、そのときにも高校からの経験者であると知った氏は「ほな秋はコンチェルトやな」ということで彼女が大学4年の秋の定演では、オケバックでポッパーのハンガリア狂詩曲を演奏しました。なかなか学生でチェロの独奏というのがなかったこともあってか、反響は大きかったような気がします。

ちょうど某楽器屋において井上泰信氏の定期レッスンが開始されたこともあり、彼女も習いに行きはじめました。「いつもテレビ何見てるの?」と聞かれて「いや、チェロ弾いてるんであんまり…」と答える程の練習熱心さでさらに上達していきましたが、「さらに上達するための目標の一つとして」今回のリサイタルを井上氏に提案されたそうです。


で、当日。
心配されていた天候は見事に希望を裏切られ朝から雨模様でした。会場となったアトリエ・ムジカはそう広いスペースではなく、なんとか100人入るぐらいのところで、事前にチケットも80枚以上は捌けていたそうなのですが、こう悪天だとさすがにお客さんの入りが心配です。

ちょと早めに着きすぎました。入り口前には数人お客さんが会場時間を待っていましたが、雨も降っていたので早めに開場したようです。まだ会場時間までは5~10分ほどありましたが、続々お客さんが入ってきます。程なくして会場はほぼ満杯。先の心配は無用のものになりました。

この会場、「アトリエ・ムジカ」って言うぐらいで、特に音楽向けに設計されたものでもないらしく、会場はフラットです。ステージや壇もないので、後ろのほうに座った人は奏者も伴奏者も、何にも見えなかったそうです。


そして開演。
黒いドレスに身を包んで入場です。入場したときに初めて客席を見たらしく、会場いっぱいのお客さんにちょっと驚いた感じでした。
一曲目はポッパーのハンガリア狂詩曲。先にも書きましたが、この曲は以前にも演奏したことがあります。まず、学生時代にオケバックで。次に、今年の1月に川口MEで、オケバックで。さらに今年5月、九州でのマンドリンフェスティバルでピアノ伴奏で演奏し、今回が4度目となります。いわば慣れている曲?…なのですが、演奏が始まるとどこか硬い感じです。初めてのソロリサイタルで、1メートル先には大勢のお客さんがいて緊張したみたいです。途中引っかかったりするところもあり、ついには途中で落ちて伴奏も止まってしまったのですが、そこで

「すみません!もう一度始めから演奏させてください!」

これには僕もちょっとびっくりしました。自分には出来ないなぁとおもいましたね…。すごいなぁ。
会場からも拍手が(ちょっとホッとしたような空気も)。調弦を確認して一息つき、二度目の演奏です。一回気持ちがリセットできたのか、先ほどより滑らかな演奏でした。それでもやはり緊張しているのか、完調というわけではなかったみたいですが。
でも、学生のときから成長しているのはもちろん、1月に川口で演奏したときよりも余裕のある演奏だったと思います。いろいろ遊ぶところが増えていたような…。
この曲、これからもまた演奏することがあるんでしょうけど、彼女にとっては特別な曲になっているのかな?また演奏するときがあれば、そのときも聴いてみたいですね。

そして二曲目。雰囲気はガラッと変わって、静かな、歌い上げる曲です。初めて聴きましたが、いい曲ですねー。ゆっくりしたトレモロで静かに歌っていてよい感じでした。もっと色気がつくとよりよい感じでしょうか。

そして、一度下がって三曲目。この曲はチェロの二重奏なんですが、二番はお師匠でもある井上泰信氏です。ふたりで出てきて着席し、調弦してる間に「なんか話せ」ということで、拙いながらもなんとか短いMC。「もう終わり?」といいつつも今度は井上さんが話しはじめます。このリサイタルを行うに当たっての話でしたが、前に書いた意味以外に「ソロのリサイタルなんていうのはプロ奏者だけのものという意識があるかもしれないが、別に誰が行ってもよいものであり、そのための第一歩になればな」みたいな意図もあったようです。
さて、それで曲のほうですが、二重奏というと一番が旋律で二番が裏(もしくはリズム)みたいなのが多いですが、この曲は役割がところどころで入れ替わり、どちらも重要な意味を持つようです。彼女が使っている楽器は彼女が学生のときに購入した大野のMaestro(2001?)で、井上さんが使っていたのはS.Ohnoのチェロ(1971)(かな?)。同じようなフレーズを交互に弾いても、その色の付け方やもともとの楽器の音色の違いなどもありおもしろかったです。

そういや昔、僕もハイドンのチェロ二重奏曲か何かをやろうとしたことがあったなぁ。あんまりおもしろくなくてすぐやめちゃった記憶があるけど。またやってみようかな。GOALWAYsで!?(^^;


そして休憩時間。
お客さんの層が「埼玉マニア大OB層」「某B団層」「川口ME層」が多くを占めていたので、いろいろ挨拶したりであっちゅう間に終わってしまいました。彼女を連れてきていた某先輩を突っつきたかったんですが(^^;


そして二部。
再びピアノ伴奏です。あ、書き忘れていましたがこのピアノ伴奏はそろこんの一次予選ときに僕の伴奏をしてくれた上 雅子さんです。(そういや前、名前書いてませんでしたね…)実はトリビアの泉の確認VTRにも出演したことがあるという彼女。(ココのNo.426のときです。その、寝ていた人だっ!)
二部は二曲ですが、どちらもピアソラの曲です。なんか女性二人でピアソラっていいですね。かっくいいです。
上さんの伴奏、こっちが勝手に弾いててもちゃんと合わせてきてくれるので安心して弾けますが、ピアソラのときは結構ノリも持って行ってくれるような感じでよかったですね。曲は「アディオス・ノニーノ」と「ル・グランタンゴ」。どちらもたまに耳にしますね。結構感じもでていたと思います。もうちょっと飛び込んでいくところがあってもよかったかなぁとも思ったり。
でもよかったなぁ。かっこよかったですよ。会場の空気も奏者のブレス一つに吸い込まれていくような感じで。


そしてアンコールは、これまたピアソラで興奮した空気を鎮めるようにバッハの「アリオーソ」。これもよかったです。コル・ニドライともちょっと違う静かさで、アンコールにふさわしい曲だったと思います。
彼女も弾きながら結構極まって(?)たようですね。がんばってたからねー。


井上さんや某楽器店店主さんからリサイタルの話を初めて聴いたときは「マジかー!」と思いましたが、それも井上さんがおっしゃっていたように「リサイタルはプロのもの」という考えが僕にあったからでしょうか?今回のリサイタルのサブタイトルに~Debut~とついていましたが、デビューということはこれからもあるということか?
今回のリサイタルに向けて半年ぐらいかな?(もっと?)練習していたみたいですが、苦しいこともあったみたいです。本番を終えてどう思ったでしょうか。また、ちょっと休んだら次に向けてがんばって欲しいです。



そして思うことはいつもと同じ、「自分もがんばらなきゃな~」

彼女の真摯さからは学ぶものが多いです。


+-Concert Information---------------------------------------------+
小林薫
Mandoloncello Concert
2004/10/03(Sun)
於:アトリエ・ムジカ
一部:
・ハンガリー狂詩曲/D.Popper
・コル・ニドライ/M.Bruch
・モーツァルトの主題による変奏曲/J.J.F.Dotzauer(*)
二部:
・アディオス・ノニーノ/A.Piazzola
・ル・グランタンゴ/A.Piazzola
Encore:
・アリオーソ カンタータ第156番より/J.S.Bach
ピアノ伴奏:上 雅子
(*)Mandoloncello:井上泰信
+---------------------------------------------Concert Information-+

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Last: by hibi_k | 2004-10-23 15:04 | 演奏会報告
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